シルバー仮面（光明社）
　と言っても、あのシルバー仮面ではありません。おそらく本物の『シルバー仮面』の放映（1971年）より前、60年代後半の怪獣ブームの頃に発売されたものと思われます。レトロな絵柄で描かれたヘンな怪獣の数々が、今見るとなかなか楽しいんですな。箱に描かれた怪獣の顔なんて、石川球太みたいだし。
　かんじんの主人公・シルバー仮面ですが、怪獣と戦ってるところを見ると巨大ヒーローのようですが、外見はロボットみたいだし、そのくせマント着けてるし……うーん、さっぱり正体が分かりません。

	シルバーかめんの　せいぎの　つるぎ　とりあえず剣が武器だということだけは分かりますが、他にどんな技があるのかまったく不明。なんか刃の部分を握ってるように見えちゃうんだけど……。
	それゆけ　ぼくらの　シルバーかめん　他にも「さあゆくぞ　シルバーかめんの　ぎんのけん」「いさましく　たたかう　シルバーかめん」「ゆくぞ　せいぎの　シルバーかめん」「きょうりゅうの　ゆくてに　シルバーかめん」などの読み札がありますが、シルバー仮面の正体にはさっぱり迫れません。
	むんずと　つかむ　せんとうき　ここから先はいろんな怪獣を見ていただきましょう。あいにく怪獣の名前が分かりません。とりあえずこいつはデメキングとでも命名しておきましょう。
	ルビーの　ように　かがやく目　「る」の読み札を作るために、わざわざ赤い目の怪獣を作ったんでしょうね。
	ぬるぬる　ぶきみな　たこの　かいじゅう　恒例の「ぬ」はこうです。　怪獣ものは「ぬるぬる」が使えるから便利ですな。　しかし、これってタコなのか？
	なみから　かおだす　うみぼうず　水木しげるか!?
	わたしは　かわいい　かいじゅうの子　こっちはちょっと日野日出志みたい。「わ」の読み札を作るために、強引に怪獣の一人称にしましたな。
	ほねのかいぶつ　がいこつ　にんげん　これは紙芝居みたいな絵柄。なんかぜんぜん絵柄の統一が取れてない……。
	へんなかおした　クラゲの　おばけ　た、確かに……（笑）。シルバー仮面はこういうのとも戦うのでしょうか？
	かせいに　すんでる　うちゅうじん　これはまた懐かしい火星人。後ろにある星はフォボスかダイモス？
	アルプスに　すんでる　ゆきおとこ　雪男はヒマラヤでは!?
	リモート　コントロール　ロボット　かいじゅう　ああ、こういうデザインも懐かしいなあ。
	ケラトザウルス　にくしょく　きょうりゅう　あのー、これって図鑑の絵を模写しただけじゃありません？
	コモドドラゴン　おおきな　トカゲ　怪獣じゃないだろ!?
	まっしぐら　にげる　うしろに　ぶきみなかいじゅう　このカマキリのような怪獣、複眼の中にさらに目があるんです。
	やっと　のがれて　いわのなか　上の札から続いているようです。しかし、君たちはいったい何者だ？（笑）　この２枚の札にしか登場しないので、やはり正体不明です。
	たくさん　すんでる　かいじゅうのくに　どこなんだ、それは……。
	はるか　うちゅうの　とおい　ほし　ここから先は怪獣もシルバー仮面も出てこない絵札をいくつか見てみましょう。　これ、ほんとに「遠い星」というだけで、何のフォローもありません。
	ふかいうみ　なぞのたいりく　アトランティス　かと思えばこっちはアトランティス。ほんとに何の関係があるのか。
	れんらく　オーケー　ごえいせん　ただの護衛船です。
	くらい　なみまに　あやしい　ひかり　光だけ描かれてもなあ。
	すみかは　ふかい　もりのなか　だから森だけ描かれても……。